研究内容
システム制御
システムとは入出力を持つ対象を数理的に表現したもので,特にダイナミクスを有するシステムの解析・設計手法をシステム制御と言います. 当分野では航空宇宙に限らず機械・電気・物理・化学・情報・社会など,様々なシステムを扱うためのシステム制御理論の構築を行っています. 扱う主なテーマは非線形制御,最適制御,確率システム制御,ロボット工学,機械学習などです.
これらの理論の構築には,多くの分野の知識を総動員する必要があり,特に線形代数,微分幾何,関数解析,解析力学,航空宇宙力学,確率統計,統計的学習,メカトロニクス,計算機等の知識を融合して行っています. 近年は,解析力学に基づく力学的な非線形制御,データベースに基づく非線形最適制御等のテーマを重点的に開発しています.

システム同定
ドローンやロボットアームなどの複雑なシステムを精度良く制御することが求められています. そのためには,対象システムの挙動を表現する数理モデルの構築が必須ですが,複雑なシステムのモデルを物理法則のみから構築するのは困難であることが多く,そのような場合にはシステムから取得したデータを基に数理モデルを構築するシステム同定と呼ばれる技術が有効です.
当分野では,機械学習手法の知識を駆使することで複雑なシステムに対するシステム同定手法の開発と,取得したモデルを用いた制御の実機検証に取り組んでいます.

航空宇宙システム
航空機や宇宙機は制御が不可欠なシステムであり,高精度かつ信頼性の高い制御システムの構築が求められています. 航空機の分野では,流体を含めた複雑なモデルの扱いから管制システムを含めた大規模系の制御まで多機能な制御が必要となってくることになります. 一方,宇宙機のミッションでは,極限状態である宇宙空間で動作させるため究極の省燃費な制御と高精度な制御の両立が求められます.
当分野では,特に航空宇宙システムへの制御に有効な方策として,スパース最適化などの非線形最適化手法を用いた省エネ制御のための軌道計画法や,宇宙機の力学系としての性質を利用した姿勢制御やランデブー制御などの手法を開発しており,航空宇宙の様々な問題に応用しています.








